空気吸うだけ

あんな風にも こんな風にも  生きたくない

Softly/山下達郎(2022)

「Softly」山下達郎(2022/MOON/Warner Music Japan)

破格のプロモーション大展開だったタツロー11年ぶりのオリジナルニューアルバム。自分は贅沢にもプレミアムCD付初回限定版とアナログ盤を。

前作「Ray Of Hope」が震災を経て時代に合わせるべくバラード/ミディアムナンバー中心に纏めたのに対し「Softly」はフェニックスのアカペラ、リードトラックのダンスビートチューンと続き、3曲目以降これでもかとポップチューン連続。幅広い世代に向けたエールの歌多し。ふたたびアカペラを挟みブルージー反戦ナンバーを含む前半とはやや趣の異なる内省的なポップチューンで最後まで駆け抜けて締め括るといった印象。これってコロナ禍においてサンデーソングブックで言い続けてきた「冷静さと寛容さを持って励まし合って前向きに生きていきましょう!」という達郎氏からのメッセージそのもののような。中間のアカペラ「SHINING FROM THE INSIDE」を幕間にそれ以前が「寛容SIDE」以後が「冷静SIDE」と。これはちょっと深読みだけれど(笑)

そんな訳でタイトルとは裏腹に結構起伏のある終始ソフトリーな内容ではないと達郎さん自身も言っている(笑)性格が少しは丸くなった?という意味もあるらしいけど周囲は「ぜんぜん(否定)」ヤマザキマリさんが描いた肖像画の達郎さんが見せている微笑みが一番ソフトリーかな。

 
 
 
 
 
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