空気吸うだけ

あんな風にも こんな風にも  生きたくない

Apple Venus Vol.1/XTC(1999)

Apple Venus Vol.1」XTC(1999/Idea Records/Ape House Ltd.)

XTCの1999年作。前作「Nonsuch」から7年、ヴァージンレコード離脱後自主レーベルからの発売。とにかく長めのブランクだったので待ちに待った新作。Vol.1とあるとおりこれ2部作で1がアコースティック、2がエレクトリックというサウンド指向に分けられまずはアコースティックの盤が先行。僕はSkylarkingでのデイヴグレゴリーのストリングスアレンジが大好きでNonsuchに至ってはそのストリングスやホーンを随所に配置し綿密なアレンジで聴かせるポップミュージックの最高峰だと思ってるけど7年のブランク後に登場したのがそれをも超越したこのシンフォニックポップ集。まぁデイヴはアルバム完成間近に脱退しちゃうんですけどね(それでも多くの曲に参加)。


アコースティックな小曲もいいけどやはり壮大なオーケストレーションで聴かせる「Easter Theater」「Greenman」「I Can't Own Her」あたりは圧巻。個人的にはラス前に置かれている弦楽のピチカートと笛の音が美しい牧歌的な収穫祭バラード「Hervest Festival」がベストトラック。これ聴くとその年の暮れに訪れたロンドン郊外薄曇りの田園風景が思い浮かばれるのですよ。今回購入したのは数年前アンディのレーベルから再発されたアナログ盤でここにきて輸入してきたもよう。リマスターもされていて最高の音質。これは他の盤も買っちゃうなぁ…。


99年2月、このアルバムのプロモーションでXTC(アンディとコリン)が来日!XTCはライヴやらないんでトークとサイン会のみ。サイン会への参加券は持っていなかったけど急遽思い立って新宿のタワーレコードに向かいました。話の流れの中でアンディが突然歌を歌い出したり、エロティックな発言で通訳の女性が困ってしまったり(笑)。破天荒で神経質そうなアンディと穏やかなコリン、思い描いていたとおりでしたね。

 
 
 
 
 
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