空気吸うだけ

あんな風にも こんな風にも  生きたくない

2018年冬、東北の食と温泉を嗜む旅(鳴子温泉・中山平温泉編)

仙台から小牛田経由で陸羽東線に。途中古川で新幹線との接続か30分以上の停車時間。仙台ではあんなに晴れていたのに古川に着いたらだいぶ雪が降っていた。古川から1時間程列車に揺られて降りたのは鳴子温泉駅。空はふたたび青空になっていた。

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これが鳴子温泉郷

 

今夜の宿は鳴子温泉駅の一つ先の中山平温泉なんだけど折角だから鳴子温泉の湯も入っておかなければと。駅から徒歩3分程の共同浴場「滝乃湯」へ。ここで次の列車が来るまでの2時間のうち多くの時間を過ごす事とした。

 

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滝乃湯に向かう途中の坂道。大江戸温泉物語系列の旅館「ますや」のこけしが微笑む

 

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滝乃湯到着。ここに来るのは2度目。入湯料150円とかなりお得な温泉

 

鳴子温泉はいろんな源泉があるとの事で、ここ滝乃湯は硫黄の匂い漂う温泉の中の温泉、温泉界のスタンダードといったところか。草津温泉に似た感じもするがあそこまで白濁な湯ではない。手前の大きな湯は熱く、奥の小さな湯は温め。その小さな温めの湯の奥の方で終始オッサン(といっても自分と同じくらいか)が寝湯状態で陣取っていた。そうしたい気持ちはわからないではないけど妙な独り言も相俟って正直ちょっと迷惑だった。

 

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16時半から入ってたっぷり1時間、出た頃には相当暗くなっていた。雪は降っているが月が出ていて天気雪みたいな状態。温泉街を軽く散策しながら18時の列車に間に合うように駅に向かったのでありましたが・・・

 

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こけし通り。鳴子はホントこけしだらけ。

 

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観光協会の施設的な建物。イルミネーション綺麗。

 

18時前駅に戻ると、な、なんと陸羽東線新庄方面「終日運休」とな!鳴子付近はそうでもないがこの先だいぶ吹雪いているらしい。タクシー代行が出るとの事で駅員さんが乗客の振り分けを。自分の乗るタクシーは一つ先の中山平温泉(自分が降車)経由終点新庄まで行く便。新庄まで行くのは若いお兄さん。相当時間がかかると思われる。中山平温泉で降ろしてもらい運転手さんと若いお兄さんにどうかお気をつけてとタクシーを見送った。

 

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タクシーを見送った夜の中山平温泉駅

 

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今晩のお宿「三之亟湯」は駅のホームの向かい側。いわゆる駅前旅館。楽天トラベルで見つけて異常に評価が良いので気になり予約(それなのに楽天ではなく公式サイトから予約)。これから翌朝までの滞在でその評価の高い理由が身に沁みてわかる事になるのです。とりあえず鳴子の温泉で体ポカポカ状態なのですぐ夕食にしてもらう事としました。

 

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こ、これは...。天神の杜大泉ポーク(というこの付近の名産豚肉らしい)のしゃぶしゃぶを中心とした御膳。ちなみにカニは1000円程度追加の別料金。普段旅館などまず泊まらない自分ですが、これは凄いとしか言いようがない。残してはいけないレベル。この時写真に撮り忘れましたがご飯はササニシキでございますよ。このササニシキが最高!日本酒は公式サイトからの予約分につくサービス。当然お米一粒も残さず戴きました。(厳密には鮎の塩焼きの腸が食えなかった…)

異常な程に満腹となり、しばらくして中山平温泉の湯も堪能しなければという事でお風呂へ。

 

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浴室は貸し切り。扉を空けて思わずカメラを向けてしまいました。露天ではないけど庭園を望む雪見風呂!。中山平温泉は別名鰻の湯と言われるヌルヌルなアルカリ性の湯。鳴子温泉滝乃湯が硫黄臭漂う酸っぱい酸性な湯に対してこんな近距離で同じ鳴子温泉郷なのに対照的に異なる湯。入ってるとめちゃくちゃ体あたたまるし湯量も豊富でお湯が持ち上げられそうな気がするほど。個人的に宿の湯としては鳴子の酸性より中山平アルカリ性で正解。正しくここは温泉天国。

 

ちなみに宿の暖房は温泉熱を利用してるから夜消さなくても大丈夫ですよ、と言われたけど温泉入りまくりで体火照り過ぎて窓を空けて雪降る外気で涼しむ程。最高の温泉と食事にかなり興奮気味でなかなか寝られなかったのが正直なところですが、今夜はこのへんでおやすみなさい。(つづく)

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